今回お話する内容はTシャツビジネスの知識で最も重要なものです。
それはTシャツにプリントする方法の知識です。
デザイン、注文、ボディーに対して最適な提案ができるように予習しておきましょう。
それぞれの特性を知ってTシャツビジネスに活かしましょう
- Tシャツプリントの加工方法
- それぞれプリント方法の特徴
- 様々な注文に対する提案方法
代表的な5つのプリント方法とは?
今回は代表的な5つのプリント方法についてお話していきます。
まずは5つそれぞれの名称をお伝えしましょう。
- シルクスクリーンプリント
- ダイレクトインクジェットプリント
- カッティング転写プリント
- 昇華転写プリント
- トナー転写プリント
上2つがTシャツなどに直接インクを吹き付ける方法です。
下3つはプレス機で圧着する転写プリントです。
これからそれぞれの特徴につてい解説していきます。
しっかり覚えないとな!
シルクスクリーンプリント
Tシャツのプリント方法で最もポピュラーなものがシルクスクリーンプリントです。
孔版画の一種で歴史が長いものです。
- 枚数が多い程コストを下げられる
- 版代が必要なので枚数が少ないと割高になる
- 1色、1ヶ所につき1版が必要
- 色数、プリント数が多いと割高になる
- 通常グラデーション表現ができない
- 耐久性、風合いがとてもよい
シルクスクリーンプリントは版を作り、そこにインクを落とし直接プリントする手法です。
市場に流通する多くのプリントTシャツに使用されているプリント方法です。
シルクスクリーンプリントは製版が必要なので、小ロット制作には向きません。
また、版は1色、1デザインにつき1つ必要なので、多色やプリント個所が多い場合は割高になります。
シルクスクリーンプリントの時に必要な費用なんだな
ダイレクトインクジェットプリント
ダイレクトインクジェットは紙を印刷するように、専用プリンターでTシャツに直接プリントする方法です。
市販のTシャツでも写真やグラデーション表現があるものによく使われています。
- フルカラー、グラデーション表現ができる
- 通常枚数が多いほどプリント代が安くなる
- 濃色ボディーには白インクの下引きが必要
- 白淡色ボディーは染めの様な風合いで仕上がる
- 色があせやすい場合もある
- 綿のTシャツ以外にはプリントできない
一番の特徴はフルカラー表現ができることです。
写真などもキレイにプリントができます。
しかし、綿素材専用のプリント方法なので、プリントできるボディーは限られてきます。
近年、ポリエステル地対応のダイレクトインクジェットプリンターも誕生していますが、耐久性があまりよくないという話をよく耳にします。
カッティング転写プリント
Tシャツビジネスを小さく始める人の入門編となるがカッティング転写です。
カラーシートをデザイン通りにカットして転写するプリントです。
- 低コストで導入可能なプリント方法
- ラメやネオンカラーなど様々なシートがある
- 綿の他、ポリエステルやナイロンにも対応
- 色数が増えると割高になる
- 枚数が増えても安くなりにくい
- 耐久性はシートによって良し悪しがある
カッティング転写は製版の必要がないので小ロット注文で活躍します。
ロゴや文字、背番号などを入れる場合はよく選ばれます。
シートの種類もの豊富で柄付きのものや、蛍光色、ラメ、フロッキーなどがあります。
昇華転写プリント
昇華転写プリントはポリエステルの白淡色ボディー専用のプリント方法です。
- ポリエステル白淡色ボディー専用
- 染めの様に馴染みのよい風合い
- マグカップなどのプリントにも使われる
- Tシャツ全面にプリントすることができる
白淡色のポリエステル生地専用のプリントなのでスポーツチームのユニフォームなんかによく使われています。
のぼりやハッピなど全面プリントする際もよく選ばれる加工方法です。
使用対象は絞られますが、Tシャツビジネスで活躍するプリント方法です。
トナー転写プリント
レザープリンターで出力した転写紙を圧着するプリント方法です。
様々な種類があり、ソクプレスもトナー転写プリントの一種で作られています。
- フルカラー小ロットが得意
- 綿だけでなくポリエステル、ナイロンに対応
- 写真などもキレイに表現できる
- 枚数が増えても安くなりにくい
- 転写紙の品質で風合いも変わる
- 細かな表現ができる転写紙もある
トナー転写プリントは大きく2種類あります。
カットが必要なものと、デザイン部分がのみがプリントされるものです。
デザインにより使い分けることをおすすめします。
フルカラーで素材を選ばない万能なプリント方法です。
小ロット注文にはもってこいのプリント方法だな
まとめ
それぞれのプリント方法の特徴を把握し、お客さんに正しく提案できるようにしておきましょう。
プリント方法が何個もあること自体、一般の方は知らない人の方が多いです。
サービスを提供する側として、プリントの知識を説明できる段階まで準備しておきましょう。